2016/01/05
またまた猫の歯科処置です。
18歳の猫さんが目ヤニが出るので点眼をしていたが、目がつぶれてしまったとのことで来院されましたΣΣ(゚д゚lll)
目がつぶれた!?眼球摘出か?なんて思いながら診察室に入ると…
写真だと分かりづらいですが、左頬が腫れ上がり左目の結膜が肥厚しています。
頬は腫瘍などで腫れているというよりは液体(おそらく膿)が溜まっているといった感じで、壊死した皮膚から今にも何か飛び出してきそうでした。
結膜が腫れ上がり眼球をちゃんと確認することができませんでしたが、目がつぶれているという感じではなさそうです。
これは目の問題ではなく、歯根膿瘍によるものだろうと判断しました。
歯の根っこが感染し、膿が溜まって目の下から飛び出してくることはよくあることです。
18歳と高齢でしたが、腎臓の数値が少し高いくらいだったので、すぐに麻酔をかけ処置をすることにしました。
壊死した皮膚をつつくと大量の膿が飛び出してきましたΣ(Д゚;/)/
中の骨もだいぶ溶けてしまって大きく組織が欠損しています。
悪さしていた歯は全て抜き、壊死した皮膚も不要なので切り取りました。
このままでは顔にぼっこり穴が開いてしまうので、皮膚を縫って終了です。
術後みるみる結膜の腫れも引いていき、翌日にはきれいな眼球が見える程度にまで回復しました( ´∀`)bグッ!
1週間後の様子です(。・w・。 )
傷口はまだ完全に付ききっていませんが、目はパッチリです。